
ゼロカーボン社会の実現に向けたシンポジウム「Jクレジットローカルエコシステム創出シンポジウム in オホーツクバレー」が3月5日、「KITAMI BASE」(北見市北2条西2)で開かれた。主催は北見市。
Jクレジットは、省エネルギー設備の導入や森林管理によるCO2削減・吸収量を国が「クレジット」として認証する制度で、カーボン・オフセットなどに活用できる。
同シンポジウムは、Jクレジットを活用した新たなビジネスチャンスの創出を目的とし、地元企業や行政関係者、市民らが参加。オンライン配信も行った。参加者は、講演やパネルディスカッションを通じて、Jクレジットの仕組みや地域経済への影響について理解を深めた。
北海道大学の石井一英教授は「オホーツクにおけるゼロカーボンとJクレジットビジネス実装の可能性」について講演。地域での活用事例を交えながら、今後の展望を語った。
ワークショップでは、オンラインを含めた参加者がJクレジットの活用アイデアを出し合った。「Jクレジットの地産地消」「公共施設を生かしたプロジェクト型のJクレジット」「ハイテクパークのレジリエンスに着目したGX」「大学生を主体としたゼロカーボン啓発」など、さまざまなアイデアが出た。
石井教授は「Jクレジットの地産地消とブランド化、市民参加が本日の気づきになった」と振り返る。