北見の「森下商店」（北見市東相内）が6月20日、敷地内に「生キクラゲ」の販売所をオープンした。生キクラゲ専門の販売所は市内初。

　同社が栽培しているキクラゲで、朝採れのものだけを販売する同所。「キクラゲはビタミンDや食物繊維、鉄分などが豊富なスーパーフード」と話すのは農主の森下貢嗣さん。「室内栽培しているので、年間を通して販売していく予定」と話す。

　北見市出身の森下さん。トラックの長距離ドライバーとして勤めていたが、転職を考えているときに農家募集を見かけて、35歳で市内の農家へ転身。3年の経験を積んで独立を考えた際、「北見で誰もやっていないことができたら」とキクラゲの施設栽培に注目。今年1月に屋号を取得した。

　市内の飲食店では、イタリア料理店「イル・ドーノ」（本町2）、居酒屋「ななしぐれ」（北4条西2）、多国籍ビール食堂「ロングサイド」（北5条西4）で、同店のキクラゲを使った料理を提供している。

　「キクラゲといえば中華のイメージが強いが、ペペロンチーノやアヒージョ、氷締めして刺し身、酢の物など、いろいろな料理に合う食材」と森下さん。「栽培するキクラゲは食感にこだわっている。水やりの調整で『プルン』だけじゃなく『コリコリ』とした食感も楽しめるように仕上げているので、ぜひ食べていただければ」と話す。価格は100グラム400円。

　営業時間は11時～（売り切れ次第終了）。