北見市出身で介護福祉士として14年の経験を持つ松山隼也さんが福祉タクシー「ライフケアタクシー ロコ」(TEL 090-2251-4229)をが起業して、11月28日で3カ月がたった。
起業のきっかけは、コロナ禍での面会制限で施設利用者と家族が再会した際の笑顔が忘れられず、「地域にはなくてはならない存在を目指したい」との思いから起業を決意。社名「ロコ」は、地域に根ざした活動を意味する「ローカル」と、趣味のウクレレやハワイ好きなことから付けたという。
運営する車両は電動リフトを搭載しており、車いすやストレッチャーのまま乗車できるのが大きな
特徴。乗車定員は最大6人で、ストレッチャー1台、車いす2台まで対応可能。家族の同乗も可能で、通院や買い物だけでなく旅行や冠婚葬祭といった幅広い用途に利用できる。
記念写真を撮影し加工してプレゼントするサービスや、移動中には利用者がリラックスできるよう、その世代に合わせた懐かしい音楽や動画を流す工夫も施す。
松山さんは「地域密着型の福祉タクシーとして今後も困り事をサポートし、大切な人と過ごす時間を手伝いたい」と話す。「利用者のさまざまなニーズに対応するため、24時間365日受け付ける」とも。
料金は初乗り640円で、車いすレンタル料金は540円。ストレッチャーレンタル料金は1,080円。予約は電話で受け付ける。