北見に旬鮮居酒屋「たく家」(北見市北5条西4)がオープンして3カ月を迎えた。
西4丁目通りの小林病院近くにオープンした同店。18年近く空き店舗になっていた「マルオカ会館」の1階をフルリフォームした店内にカウンター8席を用意。「おいしいマグロを気軽に楽しんでほしい」と、刺し身を中心につまみとお酒を提供するアットホームな店を目指す。
店主は紋別市出身の佐藤卓弥さん。幼少期に両親の仕事で北見に転居して以来、同市で育つ。高校卒業後は市内の飲食店や冷凍塩干商品を扱う卸問屋に就職。仕事の中で他の問屋や市場とのつながりができたのをきっかけに、興味があったマグロ専門の卸問屋に転職して6年勤める。その後、市内の卸売市場のマグロ部門に転身し、13年間の勤務の中でおいしいマグロを「目利き」するための知識や技術を学んだ。
オープンのきっかけについて、「いつか自分の店を開きたいという思いがずっとあったが、昨年退職して真剣に出店を考えるようになった」と佐藤さん。これまで居酒屋での勤務経験がなかったので、オープンまでの期間で知人の居酒屋を手伝いながら経営と営業を身につけ、5月17日、晴れてオープンにこぎ着けた。
看板メニューの「マグロの刺し身」(1,000円)は部位や種類を固定せず、仕入れの状況に合わせて「その日一番良質」なものを提供しているという。「メニューには載せていないが、『頬肉』『頭肉』など希少部位が入荷することもある。マグロ専用のマイナス60度になる冷凍ストッカーを用意しているので、鮮度の良い状態でおいしく食べてもらえたら」と話す。
マグロ以外にも、厚みのある切り方で食感や食べやすさにこだわった「銀ダラかす漬」(800円)などの焼き物や、鶏・豚・牛タンつくねなどの「串焼き」(200~250円)など20種類以上のメニューを用意する。今後は「本日のお薦めメニュー」として提供して好評だった料理の定番化も予定しているという。
「マグロ卸問屋で6年、卸売市場のマグロ部門で13年、合わせて20年近くマグロと関わってきた」と佐藤さん。「いいものを仕入れている自信があるので、当店がおいしいコニュニケーションの場になれれば」と笑顔を見せる。
営業時間は18時~23時。日曜・祝日定休。