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北見のタコス・革製品店「カクタス」が1周年 レザークラフト工房併設

井上正信さんとまゆみさん夫婦

井上正信さんとまゆみさん夫婦

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 北見のタコス・革製品店「CACTUS(カクタス)」(北見市中央三輪8)が2月26日で1周年を迎えた。

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 自宅1階の土間部分を増築して作った店内にはテーブル2卓8席を用意するほか、革製品を加工する工房スペースを併設する。

 店主は北見市出身の井上まゆみさん・正信さん夫婦 。13~14年前に正信さんが「革製の財布が欲しい」とハンドメードに挑戦したことをきっかけに革製品の魅力を知る。その後も趣味で革製品の制作を続けていたが、「一度きりの人生で『やらなかったこと』を後悔したくない、楽しいこと、新しいことに積極的にチャレンジしたい」と一念発起。2022年2月、同店を開いた。

 オープン当時は会社勤めをしていた正信さん。平日の日中は会社員として働き、退勤後は工房で革製品の制作、週末はタコスの調理や販売で店に立ったという。「会社員との両立は本当に忙しかったが、妻が一緒に店を切り盛りしてくれたおかげで続けることができた。学生時代の恩師や友人が店に来てくれて、タコスを食べながら談笑してくれるのがうれしかったし、励みになった」と当時を振り返る。

 革製品だけでなくタコスも販売している理由について、まゆみさんは「革製品専門店では来店しづらいだろうと思い、2人とも好きだったタコスの販売も一緒に始めた」と話す。「北見は日中にタコスを販売している店が少ないので、ぜひ食べに来てもらえたら」と来店を呼びかける。

 フードメニューは豚ひき肉と刻んだ鶏肉にサルサとハラペーニョを利かせてウインナーをのせた「カクタスウインナータコス」(720円)、甘じょっぱいタレと甘みのあるオリジナルマヨネーズを合わせた「てきマヨチキンタコス」(650円)などのほか、スパイシーなドライカレーをライスにのせてサルサとウインナーを添えた「タコス屋さんのドライカレー」(880円)が「お薦め」だという。

 「タコスの皮にトウモロコシ粉ではなく小麦粉を使い、柔らかくてもっちりした食感に仕上げているのが当店のタコスの特徴」と正信さん。「カクタスタコスの具材には北見産のタマネギ、ドライカレーには『原谷農園』(留辺蘂町)の『抗酸化ニンジン』を使っているのもこだわり」とも。

 革製品は「バッグ」(2万円前後)、「ブックカバー」(8,000円)、「財布」(2万4,000円)などを用意するほか、オーダーメードでの制作も受け付けている。

 「最近では常連のお客さまの依頼で『CD缶・OD缶用レザーカバー』(1,200円、5,000円)、アクリル板を加工した『ランタンシェード』(4,400円~、ランプ別売り)などキャンプ用品の制作も始めた」と正信さん。「今後は営業後の空き時間でクラフト教室の開催も予定している。これまで以上に楽しいこと・新しいことにチャレンジしていけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は、火曜・水曜・木曜=11時~15時、金曜=17時~20時、土曜・日曜=11時~15時・17時~20時。月曜定休。

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