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北見の劇団動物園が夏の公演 鈴木アツトさん脚本「青鬼」でファイナル客演

公演「青鬼」の出演者たち

公演「青鬼」の出演者たち

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 北見の劇団「動物園」が6月17日から、客演公演「青鬼」の公演を同劇団の稽古場「アトリエ動物園」(北見市北4条東5、TEL 080-1898-4921)で行う。脚本は作家で演出家の鈴木アツトさん。

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 北海道北見柏陽高校・北海道北見緑陵高校の演劇部だった5人が「卒業後も北見で演劇活動を続けたい」と旗揚げした同劇団。結成35周年となる現在は20~60歳の17人が在籍し、年2回、夏と秋の公演を行っている。

 今回の公演には客演として湧別町の「町民芝居ゆうべつ」から太田雅史さん、美幌町の演劇集団「タカクト」から梅津真里奈さん、北見の劇団「Generalprobe(ゲネラルプローベ)」から代表の鈴木智也さんが参加。客演夏公演は5回目となる今回がファイナルとなる。

 公演チラシに載せるあらすじは、物語のキーポイントとなる単語を「◯◯」や「☆☆」などで伏せ字にしているのが特徴。同劇団主宰で演出を務める松本大悟さんは「あらすじを細かく書くと先入観ができてしまう。できるだけフラットな状態で芝居を見てもらい、作品をいろいろな解釈で楽しんでもらえたら」と話す。「見る人の想像をかき立てる演出になっている。観客の想像がプラスされて初めて完成する芝居だと思っているので、舞台上で役者が縦横無尽に動く姿を見て楽しんでほしい」とも。

 自身を生粋の「演劇バカ」と称する松本さん。「劇団メンバーはそれぞれ演劇以外の仕事で生計を立てているが、自分を含め、演劇が趣味にとどまらないほど情熱を注いでいる団員も多い」と話す。「当劇団は稽古の量も多いし、指導は厳しめ。それでも、練習を何十回も繰り返して演出と演者で突き詰めていくのが楽しい。舞台の最後に拍手をもらうことで報われる」と笑顔を見せる。

 「稽古場を兼ねた小さな会場だが、客席と舞台が近いのは強み」と話すのは監督の佐藤菜美さん。「大きな劇場やホールで上演される演劇とは一味違うので、ぜひ当アトリエで非日常を体験してもらえたら」と来場を呼びかける。

 公演スケジュールは、17日=19時~、18日=14時~・18時~、24日=19時~、25日14時~・18時~。チケットは、一般=2,000円、中学生・高校生=1,000円。予約はウェブサイトと電話で受け付ける(全席予約制)。

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