北見の「環境大善」(北見市端野町三区)が2月、園芸・農業用資材のパッケージデザインを刷新した。対象商品は、土壌改良材「液体たい肥 土いきかえる」「芝生がいきいき」と、植物保護液「無農薬への道」の3商品。新デザインには植物と人を描いたイラストを起用し、商品名の見やすさと手にと取りやすさを重視した。
牛の尿を環境微生物で特殊発酵した「善玉活性水」を原料にバイオ消臭剤や液体たい肥を製造販売する同社。2006(平成18)年の設立以降、廃棄される資源やそのままでは役に立たない資源を「原料」と捉え、付加価値を付けて「地球に戻す」持続可能な「アップサイクル型循環システム」を確立して事業を展開している。
同商品も「善玉活性水」を原料に使用。原料の元となるのは牛の尿だが、特殊発酵により無害化・無臭化し、悪玉菌を抑え込み善玉菌を増加させる効果を残して製造しているという。牛の尿を「未利用バイオマス」として使うことで環境に良い「循環」ができるほか、原料となる牛の尿は地元酪農家から購入することで地域経済の「循環」にも寄与する。
窪之内誠社長は「旧パッケージには野菜や植物の写真を使っていたが、今回はキャッチーなイラストデザインでホームセンターの店頭でも目を引くよう刷新した」と話す。「一般の方が畜産公害による環境汚染の改善に寄与するのは難しいが、この製品を使うことで地球の環境改善に間接的に関わってもらえたら」とも。「オホーツク地方は未利用バイオマス資源の宝庫。これまでの研究成果を生かし、今後も北見から地球の健康を追求していきたい」と意気込みを見せる。
商品は北見市内のホームセンターで扱うほか、同社オンラインストアでも販売する。