北見産のハッカ・ハーブ製品や自社栽培の野菜・苗などを販売する「野付牛マルシェ」(北見市大通東9)が5月、5カ月ぶりに営業を再開した。経営は北見産学医協働センター(大通東9)。
北見市民温水プール向かい側の小道にある同店。昨年4月に同社が営業所を移転した際、敷地内に設置された小型ログハウスを有効活用するかたちで翌5月、自社製品の販売所として同店をオープンした。カラフルなイラストで描かれた看板が特徴で、敷地内の畑で販売用の野菜を栽培している。
2006(平成18)年に北見工業大学の有田敏彦教授が創業した同社。当初は医療機関で使うレセプトソフトの導入サポートを主軸にサービスを提供していたが、同大や食品加工会社、市内農家などとの共同開発を行ったことをきっかけに、「6次化産業の成果品で北見の良いところを広められたら」とハッカ製品や食物酢製品などの製造販売に着手。徐々に経営を多角化して現在に至っている。
販売する自社商品は、北見産のハッカやハーブを使ったマスク用デオドラントスプレー「マスクdeオドラント(和薄荷、ローズマリー、フローラルオレンジ、ハマナス)」(各600円)や、北見産ハマナスの花弁を使ったオリジナルハーブティー「ハマナスティー」(600円)、抽出が難しいという希少なハマナスオイルを使った「ハマナスフローラルウォーター」(3,000円)などの他、北海道立オホーツク圏地域食品加工技術センター(大正)と共同開発した食物酢「ハバネロビネガー辛いっ酢」(500円)、「オホーツクビールde酢です」(350円)など。
「珍しい野菜を植えた『ベジタブルガーデン』が来店のきっかけになれば」と、一般に流通が少ないといわれる野菜の栽培も行っている。キャベツ・ブロッコリーの芯やカブに例えられるというアブラナ科の「コールラビ」や、外国品種で色や形が特徴的なトマト「トスカーナバイオレット」「オレンジ千果」などの他、5種類ほどの「ハツカダイコン」「ニンジン」を順次販売予定。
「今年は6月16日にハツカダイコンの販売を始めた。注文を受け、その場で収穫・販売するので新鮮さには自信がある」と話すのは同社の有田健一さん。「北見は農業・工業共に技術力の高い街。当店で6次化産業成果品の良さを知ってもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~18時。日曜・月曜定休。12月~4月は休業。