北見工業大学大学院1年生の藤本大地さんが現在、学生向けのカーシェアリング事業立ち上げの準備を進めている。
大学では観光系の研究室で学んでいる藤本さん。学生が簡単に利用できる低価格でのサービスを提供し、アプリを使って24時間いつでも車を予約できる仕組みを整え、来年2月の事業化・起業を目指す。地域の祭りや観光スポットを巡るツアーなど、学生が北見やその周辺をもっと知るきっかけを作るパッケージも提供する予定だという。藤本さんは「学生向けのサービスを提供することで地域とのつながりが生まれ、卒業後もこの地で生活する意欲を高めてもらえれば」と話す。
藤本さんは、大学3年生のときにユーチューバー「HIKARU」の影響を受け起業を意識するようになった。北見での学生生活を通じて、地域にもっと密接に関わり、地域活性化に貢献できる方法を模索していた藤本さんは、カーシェアリングというアイデアにたどり着いた。北見市には自然豊かな環境や魅力的なグルメがあるものの、学生たちは地域との接点が少なく、卒業後に北見市を離れてしまうことが多い。藤本さんは「学生は家に閉じこもっていることが多いので、いろいろな所に出かけてほしい。この車を使って北海道や北見の良さを知ってもらいたい」と話し、この事業を立ち上げることを決意。
このサービスは学生以外でも利用可能で、地域の住民や観光客も利用できるようにし、北見市内での移動手段として幅広い層の利用を見込む。
同プロジェクトでは11月16日から、クラウドファンディング(CF)で協力も呼びかけている。目標額は100万円で、リターンには48時間分の利用権やカーシェアサービスで利用できる2万5,000円分のポイントなどを用意する。藤本さんは「CFを通じて地域活性化のために協力してほしい」と呼びかける。
支援は1口3,000円~。12月31日まで。