北見のホテルクラウンヒルズ別館(北見市北6条西3)1階に8月1日、洋菓子店「La Bon Ne(ラボンヌ)」がオープンした。
飲食店街にあるホテルラウンジを改装してオープンした同店。ケーキやクレープなどをショーケースに並べて販売する他、サンデーやかき氷、パフェなどを提供する。
看板商品はベイクドチーズケーキ「LAB.チーズ」(ホール3,900円、カット490円)。側面全体を覆うサクサクのパートシュクレと中央から外側になるにつれて食感が変わる3層のチーズ生地が特徴。
オープン以来人気の商品は、カスタードクリームと生クリームをサンドした「クッキーシュークリーム」。「ツインシュート」(250円)、「ゴマ」「アーモンド」(以上200円)の3種類はいずれも、サクッと軽い食感が特徴。フルーツをふんだんに使った5種類のオリジナルアイス「LAB.アイスクリーム」(500円)は、中でも「オレンジ」「フルーツヨーグルト」が売れ筋だという。
店主は北見市出身の長尾敦さん。高校卒業後、経営者になりたいという夢を実現させるため、道内外でさまざまな職種に携わりながら経営を学ぶ。23歳のときに北見にUターンし、28歳で居酒屋「海賊王」グループの経営を開始。手応えをつかんだ長尾さんは次々と店を出し、多いときには20店舗を経営していたが、6年前に妻を亡くしたことをきっかけに事業の大半を譲渡。その後の4年間は2人の娘との時間を大切に過ごし、2021年4月、長尾さんの弟が経営する酒販店「リカーボンズ」(北5条西2)に入社して経験を積み直した。
同店オープンのきっかけについて、「今後の人生はサラリーマンとして働くつもりだったが、弟に『兄は従業員より経営者が向いている。応援するからまた経営を始めないか』と背中を押された」と長尾さん。「そんな時、縁あってホテルクラウンヒルズの別館1階を貸してもらえることになり、以前から夜の飲食店街にスイーツの需要があると考えていたので洋菓子店の出店を決めた」と話す。
現在は経営だけでなく、厨房スタッフと一緒に商品開発や製造業務も行っているという長尾さん。「今までずっと経営者という立場で指示してきたが、弟の元で1年間働いたことで従業員の気持ちが理解できるようになった」と話す。「従業員だけでなく、高校生になった娘もアルバイトとして手伝ってくれている。スタッフ・家族と協力して働くことができて本当にうれしい」とも。
今後は飲食店やホテルの部屋への配達サービスも予定しているという。「当店のケーキを食べてたくさんの人に笑顔になってもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は14時~23時。日曜・祝日定休。