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北見のベーカリーカフェ「ローフ」が10周年 40種超のパン販売

戸井田修一さん

戸井田修一さん

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 北見工業大学近くの夕陽ヶ丘通りにあるベーカリーカフェ「ローフ」(北見市公園町)が7月5日で10周年を迎えた。

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 同店はNPO法人「とむての森」(公園町)が運営する就労継続支援B型事業所。「誰もが地域で当たり前に暮らせるために」という思いの下、障がいを抱えるスタッフ18人が一般就労を目標に調理・製造・接客などの就労訓練に取り組んでいる。

 もともとカレー専門店「curry&bar sarasa」として営業していた同店。同時期に近隣店舗でベーカリー「小さな森の焼きたてパン屋さん」も営業していたが、スタッフの増員で作業場所が手狭になったため、2012(平成24)年7月に2店舗の事業を統合し、カフェレストランとしてリニューアルオープンした。

 店舗面積は約20平方メートルで、席数は2卓6席。店内で焼き上げた40種類以上のパンの他、9種類の洋食メニューと6種類のデザートメニューを提供する。

 同店で製造するパンには、北海道産の小麦粉「ゆめちから」「春よ恋」を使う。「お薦め」はハード系のパンで、フランスパンの生地にシュレッドチーズとプロセスチーズをふんだんにトッピングした「ダブルチーズブール」(280円)や、ライ麦パンをベースにした「クルミとカレンツのライ麦パン」(430円)などが人気だという。

 「洋食の看板メニューは『フランスパン・ブールの温泉ビーフシチュー』(1,050円)。3日間かけて仕込むこだわりのデミグラスソースには化学調味料をほとんど使っていない」と話すのは同店の戸井田修一さん。「鶏ガラから抽出したブイヨンや野菜の甘み、牛肉のうまみが濃縮された濃厚でコクのある味に仕上がっている。ぜひ食べてもらえたら」とも。

 6~8月には辛さの選べる激辛バーガー「Munch(ムンク)」(800円)を季節限定販売している。ビターカカオを使った黒い特製バンズに牛肉100%のパティを挟んだビーフバーガーで、ムンクの代表作「叫び」をモチーフに「思わず叫びたくなる」辛さや「無言になる」辛さなど5段階から辛さを選べるようにする。戸井田さんは「1辛の『うなる』は少し辛い程度だが、3辛の『叫ぶ』からはかなり辛くなる。辛いだけでなく味やボリュームにもこだわっているので辛いもの好きにお薦めの一品」と話す。

 「スタッフ、お客さま、地域、いろいろな人と関わりを持つことができた10年だった」と振り返る戸井田さん。「当店はパン屋さんとしては地域に周知されてきたが、福祉事業として運営していることはあまり知られていない。今後は当店を通じて私たちの活動を知ってもらうきっかけになれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は10~17時。日曜・火曜定休。

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