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北見「スイーツファクトリー グラン」が1周年 生クリームを使ったクレープ販売

浦田未鈴さん(左)と匠さん

浦田未鈴さん(左)と匠さん

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 北見のシフォン・クレープ店「sweets factory GRAN(スイーツファクトリー グラン)」(北見市柏陽町)が7月で1周年を迎えた。

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 柏陽高校向かいにある同店。たこ焼き店だった物件を居抜きで使った店内でクレープやシフォンケーキ、フローズンフルーツ「グラニータ」などを販売する。

 店主は津別町出身の浦田未鈴さん。高校卒業後、製パンに関する技術や知識を学ぶため札幌にあるベーカリー「HOKUO」のペストリー部門や「ボストンベイク」の販売部門で数年間勤務した後、母親の体調不良などを理由に帰郷。22歳の頃に津別町役場に臨時職員として勤め始めたタイミングで「地元の祭りに出店する屋台をやらないか」と職場で打診され、イベント限定でクレープ店の商いを始めた。

 当初は津別の秋祭り限定で出店していたが、北見神社の例大祭に出店したことをきっかけに「ぼんちまつり」「ぼんぼんまつり」「七夕まつり」などの市内イベントにも参加しないかと声が掛かるようになり、多いときには年15回ほど市内外のイベントに出店するようになる。

 「素人縁日は母と2人で営業していたが、ありがたいことに年々忙しくなり、2019年に東京で働いていた息子に戻ってきてもらった」と浦田さん。「いつか3人で自分たちの店を開こうと話していたので、これを機に店舗営業を始めようと考えていたが、突然のコロナ禍で出店はかなり悩んだ」と当時を振り返る。そうした中でも「家族の働く場所を作りたい」と決意し、昨年7月、同店をオープンした。

 看板メニューのクレープ(410~650円)には70種類以上のバリエーションを用意する。「誰にでも食べられるものをおいしく提供したい」という思いから、生地には保存料や無添加を使わず、道産食材だけを使う。焼き上げの際、「厚めでもっちりとした食感」を出すため、あえてトンボを使わずおたまで形成。生地にのせるクリームにはホイップクリームではなく生クリームを使い、「甘さやくどさを抑えて最後までおいしく食べられる味付けにしている」という。

 シフォンケーキ(カット180~200円)を担当する息子の匠さんは「一般的なシフォンケーキにはサラダ油を使うが、当店では『太白ごま油』というゴマの香りがしないゴマ油とこめ油をブレンドして使っている」と話す。「油にこだわることで、時間がたっても風味を損なわないおいしいシフォンケーキに仕上がっている。ぜひ一度食べてもらえたら」とも。

 「過去に大病を患ったのをきっかけに、『自分のためではなく、人に笑顔になってもらえる仕事がしたい』と考えるようになった」と言う浦田さん。「お客さまから前向きな言葉を掛けてもらうと、すごく幸せな気持ちになる。これからも家族3人で、楽しく明るい店にしていけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~19時)。火曜・水曜定休。

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