北見の書店「コーチャンフォー」(北見市並木町)で9月1日、オホーツク管内の5社の木工クラフト製品を集めた「オホーツクウッドクラフトフェア」が始まった。主催はオホーツク森林産業振興協会。
1986(昭和61)年に「オホーツク木のフェスティバル」として始まった同イベント。2016(平成28)年に「オホーツクウッドクラフトフェスティバル」に改称し、2018(平成30)年からは「きたみ菊まつり」と同時に開かれていたが、コロナ禍の影響で過去2年は中止に。そうした中でも、「オホーツクの良質な木材の良さや事業者の技術力の高さを知ってほしい」という思いから、今年は書店「コーチャンフォー」の売り場の一部を借りて物販イベントとして再開することになった。
販売する商品は、工房ホリタ(留辺蘂町豊金)の「金太郎と熊」などの季節に合わせた木工装飾品、大雪創木社(留辺蘂町旭東)の「ツボ押し棒」や動物をモチーフにした「靴べら」、橋本工芸(美幌町日の出)のアイヌ模様を取り入れたアクセサリーやシマエナガのキーホルダー、加賀谷木材(津別町緑町)の木工ライトを自作する「木工工作キット」、オケクラフトセンター森林工芸館(置戸町置戸)の「木工食器」「木工カトラリー」など。
「木の枝を削り出して作った『マドラー』やシマエナガのキーホルダーなどが人気」と話すのはコーチャンフォーのマネジャー、藤川将平さん。「普段使いだけでなく贈り物にも最適なので、同時開催中の地場産食品フェス『きたみ×マルシェ』と一緒に、こちらにも立ち寄っていただければ」と呼びかける。
北見市商工観光部の前田泰志さんは「エゾマツ・トドマツ・イチイなどに代表されるオホーツク産の木は木目のきれいさや深みのある色合いが特徴。製品の技術力の高さはもちろん、オホーツク圏で産出された銘木の美しさに注目してほしい」と話す。「良質なウッドクラフトの質感や木の温かみを店頭で手に取って確認してもらえたら」とも。
営業時間は9時~21時。今月30日まで。