北見の居酒屋「チノ助」(北見市幸町5)が11月10日で1周年を迎えた。
ロータリー広場近くの学園通りにある同店。店内にカウンター7席、テーブル2卓7席の計14席を用意し、刺し身を中心とした魚料理やつまみを提供する。
定番メニューの「刺し身」にはその日のお薦めを盛り合わせた「5点盛り」(1,680円)や「3点盛り」(1,080円)の他、締めすぎずに生の食感を残した「手作り締めサバ」(580円)などを用意する。
お薦めメニューは注文が入ってから炊き上げる「釜飯」。カツオとシイタケのだしで炊いた米にウナギのかば焼きをのせた「うなぎの釜飯」(1,680円)と銀カレイの切り身をのせた「銀カレイ西京漬釜飯」(1,480円)は「味だけでなく食欲をそそる香りが特徴」という。
ドリンクメニューは定番の生ビールやハイボールを用意する他、日本酒に力を入れている。「他店には置いていない日本酒を提供したい」と道外の酒蔵の日本酒を5~6種類用意。お薦めは栃木の「仙禽(せんきん)」(1,100円)で「辛すぎず、うまみが強くて刺し身に合うので、日本酒が初めての人にもお薦め」だという。
店主は北見市出身の中川智さん。高校卒業後、上京して12年間都内に務めた後、30歳で北見にUターン。その後、水産加工品の製造会社に12年間勤務し、魚の調理に広く携わった。
オープンのきっかけについて、中川さんは「自分の店を出すのが夢だったが、飲食店に勤めた経験がないので悩んでいた」と話す。そうした中、仲の良い市内飲食店経営者に「失敗しても死ぬわけではない。やりたいという思いがあるのなら挑戦してみたら」と後押しされて出店を決意。9月に勤め先を退職し、11月に同店をオープンした。
「試行錯誤しながら創作メニューを増やしている」と中川さん。「ジャガイモをカレー粉で炒めて卵に混ぜて焼く『カレー風味オムレツ』(680円)は常連のお客さまにリピートいただいている。11月からの新メニュー『牛もつ鍋』(1,350円)はしょうゆベースにユズとニンニクを利かせ食欲をそそる味付けにしているので、ぜひ食べてほしい」と話す。
「この1年でいろいろな人と知り合って、以前より人に支えられていることに感謝するようになった。今後1人で来ても楽しめる、そしてお客さま同士が仲良くなれる、そんな店作りをしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は18~24時。日曜定休。