北見工業大学(北見市公園町)で12月8日、東京のIT会社「要」(東京都千代田区)社長の田中恵次さんを招き、起業家育成をテーマに特別授業が行われた。
同大では毎年、北見市か同大にゆかりのある人を講師に招き、起業家育成につながる内容で授業を行っている。昨年、一昨年はコロナ禍でオンライン授業となったため、3年ぶりに対面式の授業となった。
当日は、同大3年の地域マネジメント工学コース16人が聴講。田中さんは約90分にわたり、自己紹介や起業のきっかけ、苦労話をバラエティー番組「しくじり先生」さながらの内容で盛り上げた。
他に、同社が開発した妄想商品マーケットのアプリ「MouMa(モウマ)」を使い、自由な発想と発言しやすい場を作りアイデアを創出する研修プログラム「モウトレ」を体験。テーマは「毎日ウキウキして工大に通学できるアイデア」で、学生からは「椅子を全てyogibo(ヨギボー)」「猫と一緒に授業を受けられる」など143のアイデアが出た。
授業を受けた玉熊大晟さんは「アイデア出しは苦手だったが授業を受けて苦手意識がなくなった。考え方が変わった」と話していた。
講義を終え、田中さんは「モウトレをノリノリで学生がアイデアを出してくれて、講師としても楽しい時間を共有できた。アイデアの中には採用していいものもある」と笑顔で振り返る。