北見の男子カーリングチーム「KiT CURLING CLUB(以下、KiT)」の臼井槙吾選手が、4月1日にカナダのオタワで開幕した「2023年カーリング男子世界選手権」で日本代表メンバーとして戦う。
臼井選手は1994(平成6)年生まれ。北見市常呂町出身で父親がカーリングの事務局を担っており、「楽しそうだな」と思ったのがカーリングを始めたきっかけ。「競技として意識したのは中学の時に21歳以下の北海道のカーリング大会で準優勝したこと」と話す。2月に行われた日本カーリング選手権大会では「北見協会」で出場し準優勝。
カーリング男子日本代表は日本カーリング選手権大会で優勝した「SC軽井沢クラブ」の4選手が決まっており、5人目の選手として同選手が世界選手権に帯同することが決まった。
SC軽井沢クラブとの関係について「昨年の日本選手権出場前にSC軽井沢クラブを含めた4チームでの合宿やカナダでの大会でお互い勝ち上がり決勝で対戦したことをきっかけに交流が深まり、今年の日本選手権では3日間連続対戦(予選、準決勝、決勝)したことでますます深まった」と笑顔で話す。他チームに入り出場することについては「チームの形があり難しいとは思うが、互いに気を遣うのは疲れがたまるので自分がうまく合わせられるようにする。いつも通り接して、メンバーが力を発揮できるようにしたい」と話す。
日本代表に選ばれたことについて、「初めての世界選手権なので緊張と同時にワクワクもある。リザーブとして行くのでサポートをしていき、自分にできることをやっていく。日本代表を背負うので誇れるような姿勢でやっていきたい」と話す。
今後については、「世界選手権を通じてまずは世界で感じたことをKiTに還元してさらに強くし、来年の日本選手権を優勝してこのユニホームをチームのメンバーで着たい」と熱く話す。
平昌五輪カーリング日本代表でKiTのスキップを担当している平田洸介選手は「世界の舞台を間近で見て吸収してほしい。KiTのメンバーとして世界で活躍して大暴れしてほしい」とエールを送った。
世界選手権には13カ国が出場。初戦は4月1日19時(日本時間2日8時)にトルコと戦う。