北見市が11月1日、道路維持管理システム「セーフロードV」を正式導入した。
同システムはソフトウエア開発などを行う「要」(東京都千代田区)と北見工業大学との共同研究で開発。車種を問わず、どの車でもセンサーを取り付けて走行させるだけで路面の凹凸を計測できる。
従来の路面の点検方法は、凹凸があったときに車から降りて現場の写真を撮影する必要があったが、同システムを使えば、路面の損傷度合いによって対応の必要箇所が色分けされる機能を持つほか、車載カメラと連動しているため車から降りることなく現場の画像を取得することもできる。「日常業務をしながら道路点検もでき、点検費用や時間の削減につながる」と道路管理課課長の中南力さんは話す。
同課計画係長の渡部剛喜さんは「このデータを取得しながら計画を進めていければ」と話し、田中恵次社長は「市の取り組みがきっかけで生まれた今回の成果なので、北見からこれを発信できて感慨深い」と話し、「道内や全国で社会実装されることになれば」と期待を込める。