食べる

北見で「地域を彩る食物語」 産学官連携で生まれた商品を販売

参加を呼びかける北見市工業振興課の杉本聖弥さん

参加を呼びかける北見市工業振興課の杉本聖弥さん

  • 23

  •  

 大学や公設試験研究機関との共同研究開発商品を集めた販売会・ポスター展「地域を彩る食物語」が1月10日~15日の5日間、「コミュニティプラザパラボ」(北見市大通西2)で開かれる。

[広告]

 北見工業大学の研究から生まれた商品の成果発表や市場調査の場として2010(平成22)年に始まった同イベント。14回目の今回はオホーツク管内の大学や研究機関と連携開発を行った12事業者が出店する。

 今年初出品の「北神産業」「オホーツク財団」が共同開発した「北見ドライオニオン」は、これまで業務用に加工・製造・販売していた規格外タマネギを「北見のおいしいタマネギで作った乾燥タマネギを家庭にも届けたい」と開発された商品。タマネギの食感を残したまま乾燥させているのが特徴。

 「ROKUBO」「東京農業大学生物産業学部」が共同開発した「熟成トロ鹿肉の『絶品外飯』缶詰」は、地域生産のエゾシカ肉を活用してアウトドアやキャンプ用に特化させた商品。「害獣である鹿を『おいしい料理』にすることで循環させることができると考え、商品開発に取り組んだ」という。

 当日は商品活用レシピをまとめたポスターも展示。「北見ドライオニオン」「熟成トロ鹿肉の『絶品外飯』缶詰」で作る「熟成トロ鹿肉のカチャトーラと北見ドライオニオンのドリア」や、「緑夢ファーム」の「さつまいもチップス」を使って作る「スイートポテト」などを紹介する予定。

 北見市商工観光部工業振興課の松原綾香さんは「大学や研究機関は地域の皆さんの生活には縁遠く感じるかもしれないが、事業者とコラボして作った商品を食べていただくことで、身近に感じていただけたら」と話す。

 開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。2月3日には同イベントの一環で、共同研究商品を使った「料理を作って学ぶ講習会」を西地区公民館(西富町1)で行う。定員10組(1組1~3人程度)。参加無料。要事前予約。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース