見る・遊ぶ

ジャンプ+で「馬刺しが食べたい」 北見での出会いをきっかけに連載決まる

©桜井さよる/集英社

©桜井さよる/集英社

  • 20

  •  

 北見市内にある複合商業施設でのイベントがデビューのきっかけになった漫画「馬刺しが食べたい」の短期連載が4月30日、集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」で始まる。

[広告]

 作者は札幌市出身の桜井さよるさん。学生時代からイラストや漫画を描くことが好きだった桜井さん。高校2年生のときに応募した少年誌の漫画賞で佳作を受賞し、読み切り漫画が掲載される。以降、現在までに漫画賞を4回受賞している。

 デビューのきっかけは、以前勤務していた本・音楽・文具・飲食の複合商業施設「コーチャンフォー北見店」(北見市並木町)で開かれた「道産子ギャルはなまらめんこい」の作者・伊科田海さんのサイン会だった。担当編集の伊藤拓哉さんは「サイン会にスタッフとして立ち会った際に桜井さんが漫画を描いていることを知り、やり取りしていくうちに掲載につながった」と振り返る。

 現在は、札幌市内にあるコーチャンフォーに勤務しながら漫画を執筆している桜井さん。店頭で接客業務を行うほか、過去にはXのコーチャンフォー公式アカウントで漫画やイラストを使った広告業務も担当した。

 作品のあらすじは「好物である馬刺しの絵で絵画コンクールの大賞を受賞した女子高生・梅野かえで。学校に掲示されたその絵が話題となった結果、なぜかこわもての同級生・竹内聡巳に目をつけられてしまう。そんな彼には誰にも言えない秘密があり…」という学園青春コメディー。

 同作品は、桜井さんが大学の卒業制作で執筆した漫画を連載用にブラッシュアップしたもの。テーマを「馬刺し」に決めた理由について、桜井さんは「女子高生が好きだったら面白い食べ物は何だろうと考えたときに友人からもらったアイデアが馬刺しだった」と話す。

 桜井さんは生肉にアレルギーがあり馬刺しを食べることができないという。「漫画に登場する馬刺しの写真撮影や味の感想は友人に協力してもらった」と桜井さん。「今は食べることができないが、いつか食べてみたい」とも。

 店舗勤務のある日は業前・業後に計4時間以上を、休日は起きている時間のほぼ全てを漫画の執筆時間に充てているという。「疲れて眠ってしまわないよう、アシスタントをお願いしている妹の家や夜遅くまで開いている店で漫画を描くようにしている」と話す。「両立は大変だが、接客や表に出て活動するのが好きなタイプなので、どちらも楽しみながら続けている」と笑顔を見せる。

 「漫画が雑誌に掲載されるのは高校生のときに描いた読み切り以来。憧れだった連載の機会をもらえてうれしい」と桜井さん。「今後も本格的な長期連載を目標に活動していきたい」と意気込む。

 配信は30日0時から。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース