漫画家・桜井さよるさんの初連載作品「馬刺しが食べたい」の単行本発売を記念したサイン会が9月15日、コーチャンフォー北見店(北見市並木町)で開かれる。
同作は、好物である馬刺しの絵で絵画コンクールの大賞を受賞した女子高生・梅野かえでと偏食に悩む同級生・竹内聡巳の2人を中心にした学園青春コメディー。集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」で4月から連載し、全6話で完結。現在の累計閲覧数は約370万回を記録している(9月4日現在)。
単行本は全1巻で9月4日に発売(道内発売は6日)。仕様はB6判、216ページ。価格は792円。今回、書籍化に当たり20ページ以上を描き下ろした。桜井さんは「キャラクターのプロフィール、連載に入りきらなかった小ネタ、エピローグ漫画、カバー下の表紙・裏表紙など、描けるページ全部に描き下ろしたので楽しんでいただけたら」と話す。
現在は札幌市内にあるコーチャンフォーに勤務しながら漫画を執筆している桜井さん。デビューのきっかけは、以前勤務していたコーチャンフォー北見店で開かれた「道産子ギャルはなまらめんこい」の作者・伊科田海さんのサイン会だった。サイン会にスタッフとして立ち会った担当編集者に過去の執筆作を見てもらい、その後にブラッシュアップしたことが掲載につながった。
連載開始時の反響について、桜井さんは「同僚や職場の人に『アプリをダウンロードして読んだ』『友達や家族にも紹介した』など、うれしい声をもらった。アプリ上のコメントやSNSでは『新ジャンル・馬刺し系漫画』『漫画を読んで馬刺しが食べたくなり、ネットで取り寄せた』などのコメントをもらえてうれしかった」と話す。
「執筆当初、描き上げた原稿の全ページを修正することになったのも一つの思い出」と桜井さん。「アップで見せたいコマでも『キャラクターの頭と顎は切らずにコマ内に収まるようにした方が読みやすい』などのアドバイスをもらった。実際に公開された漫画を読んでみると違いが分かったので、苦労したが良い勉強になった」と振り返る。
桜井さんは「アプリ上でのコメントもSNSへの感想も、全てありがたく読ませてもらっている」と話す。「連載してみて、面白いキャラクター作りや人間関係を考えるが楽しかった。長期連載できるように、これからも漫画の執筆を続けていきたい」と意気込む。
コーチャンフォーでの単行本購入客に描き下ろしペーパーを進呈するほか、サイン会開催店で同書購入客に先着順で参加整理券を配る。定員は各回先着50人。サイン会参加者には限定ペーパーも進呈する。
開催は13時から。新川通り店は7日、旭川店は14日に開催する。