北見の映像制作会社「北映 Northern Films」(北見市北2条通西2)が4月4日、ユーチューブで「北見の笑顔を100人分集めました」と題した動画を配信した。
撮影・編集したのはクリエーティブディレクターのB.Jさん。北見市出身。高校卒業と同時に海外へ移住したが、コロナ禍の影響で帰国を余儀なくされた。その後は関東の企業に勤めるが、海外生活とのギャップになじめず苦労する。そんな時に北見へ来る機会があり、「北見に住む人の温かさに感動」し、すぐにUターンを決め、映像制作に携われる転職先を探して1年半前に同社へ入社した。
動画では約48分の尺の中で、B.Jさんが温根湯~北見駅、常呂漁港~北見市街地を歩き、その道中で出会った人たちの笑顔を撮影していく様子と、実際に集めた写真の映像が短編映画のように編集されている。
企画趣旨を説明する動画で「コロナ禍でマスクをする生活が当たり前になって、北見の人たちの笑顔をマスク無しで見る機会がほとんど無くなってしまった」と話すのは企画を提案した磯川実社長。「以前、カンボジアで子どもたちの笑顔を撮影する機会があり、笑顔を映像に残すことの大切さを実感していた。北見でも何かできたらと考えていた時、当社のユーチューブチームから何か新しい企画を立ち上げたいという話があり、彼なら最高の形で作品にしてくれるのではと思ってこのテーマを託した」
「動画を撮影したのは3月中旬。雪がちらつく日もあったが、車を使わず自分の足で笑顔を集めたいという思いが強かったので、計100キロ以上の距離を歩いて笑顔を集めた」とB.Jさん。「実際の撮影では移動時間がほとんど。寒い中、1人で歩いていると精神的に辛くなることもあったが、出会った人と会話して笑顔を見ると本当に明るい気持ちになれた」と撮影を振り返る。「小学校の卒業文集に『世界中の人の笑顔を撮り集める写真家になるのが夢』と書いていたので、夢だった笑顔の撮影ができてうれしい。この映像は『北映の仕事』ではなく『B.Jの作品』として撮影した。北見の人たちの笑顔で、動画を見た人も笑顔にできたら」と笑顔を見せる。
今後も月1本のペースで、企画に沿った内容の動画を配信予定。