見る・遊ぶ

北見在住漫画家・田川とまたさんの新作「チェンジ・ザ・ワールド」1巻発売

「CHANGE THE WORLD(チェンジ・ザ・ワールド)」の1巻表紙(©田川とまた/小学館)

「CHANGE THE WORLD(チェンジ・ザ・ワールド)」の1巻表紙(©田川とまた/小学館)

  • 5

  •  

 北見市在住の漫画家・田川とまたさんの漫画「CHANGE THE WORLD(チェンジ・ザ・ワールド)」の1巻が3月12日、発売された(道内発売は14日)。

[広告]

 小学館の漫画アプリ「マンガワン」で昨年9月から隔週連載中の同作。高校演劇をテーマにした青春ストーリーで、14話を公開した3月12日現在、累計で約3000件の読者コメントが寄せられている。

 1巻では、演劇への情熱はあるが演技の才能がない主人公・浜野陽太が、北見市に引っ越してきたヒロイン・村岡茉莉(むらおかまり)を誘い、部員0人の演劇部の立て直しを計る。

 作者の田川さんは紋別市出身。両親の転勤で中学1年生のときに北見に引っ越し、高校卒業までの6年間を同市で過ごした。

 転機が訪れたのは北海道教育大学の芸術・保健体育教育専攻4年生のときだった。読み切り漫画「ちーぷ・すいーと・すとーりぃ」が小学館の月例漫画賞「スピリッツ賞」で新人賞を受賞し、漫画家を目指すことを決意する。

 大学卒業後、上京して漫画の執筆を続けた田川さん。3年目の冬に「最後の勝負」と北見を舞台にした漫画「ひとりぼっちで恋をしてみた」の原形ネームを担当編集に見せたことをきっかけに、2018(平成30)年、講談社「月刊ヤングマガジン」で同作の連載が決まった。

 これまでに、性愛にまつわる投稿を元にしたコンテンツ「純猥談(わいだん)」(原作=純猥談編集部)や、瀬尾まいこさんの小説「そして、バトンは渡された」のコミカライズなども担当している。

 田川さんは現在、北見市内にあるシェアオフィスを拠点に執筆活動を続けている。「自宅では作業がはかどらないので、作業の9割をシェアオフィスで行っている。1日12時間程度、漫画を執筆している」と話す。

 高校演劇をテーマにした理由について、田川さんは「自分も高校・大学の7年間、演劇部で活動し、部活のために学校に行っていると言っても過言ではないくらい熱中していた」と振り返る。「演劇は、学生時代から漫画の題材にしたいと考えていた。この作品は3年以上前から取材や参考文献集めをしていて、次はこの漫画を描こうと心に決めていた」とも。

 「演劇だけでなく、さまざまな表現活動をしている人の背中を押すような作品になれば」と田川さん。「今回、書籍化に当たり全ページを加筆修正した。メディアミックスやドラマ化されるような作品を目指して、執筆活動の中で『作品が一番面白くなる選択肢』を選んでいきたい」と意気込む。

 単行本発売を記念したサイン会が今月16日、コーチャンフォー北見店(北見市並木町)で開かれる。同店で同書購入客に先着順で参加整理券を配る。定員は100人。

 仕様はB6判、192ページ。価格は770円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース