北見の書店「コーチャンフォー」（北見市並木町）が9月1日、「北海道」「北見」をイメージした2種類のマスキングテープを発売した。

　商品は、キタキツネやシマエナガなど北海道の動物をイメージした「北の動物たち」と、北見銘菓として親しまれる「ハッカ飴」「ほっちゃれ」やご当地グルメ「北見焼き肉」「塩焼きそば」などをあしらった「北見の味覚」の2種類。幅15ミリ、長さ10メートルで、価格は各275円。

　デザインを担当したのは同店スタッフの桜井沙夜さん。札幌出身。学生時代からイラストや漫画を描くことが好きだった桜井さん。趣味で漫画の執筆を続けるうちに頭角を現し、高校2年生になった2016（平成28）年には「週刊少年チャンピオン」の漫画賞「NEXT CHAMPION」で佳作を受賞。同誌に読み切り漫画「コハクイズム」が掲載されほどの腕前に。高校卒業後は札幌大谷大学芸術学部美術学科で日本画を専攻し、卒業後、学生時代に画材を購入する際よく利用していた同社に入社。現在は漫画家デビューを目指しながら同店のパーソナル文具担当として勤務するほか、同社SNSに隔週で同店や文具に関するストーリーの短編オリジナル漫画を連載している。

　デザインについて、「北見の人だけでなく市外の人にも分かりやすいよう、土産やご当地グルメとして親しまれているものを選んだ」と桜井さん。「自分用として普段使いしてほしいのはもちろん、土産やプレゼントとして利用してもらえたら」と笑顔を見せる。

　「北見ではご当地本や観光ガイドで地元が紹介されていると、他都道府県の地方都市に比べて大きく売れ伸びる『地元愛が強い』傾向にある」と話すのは同店マネジャーの藤川将平さん。「故郷を離れた人へのプレゼントにしてもらうことで、北見を思い出してもらうきっかけになれば」とも。

　「北の動物たち」は道内のコーチャンフォー全店で販売。「北見の味覚」は北見店のみで販売するほか、9月30日まで同店で開催する「きたみ×マルシェ」で対象商品1点を含み2,000円以上の購入客先着200人に進呈する。

　営業時間は9時～21時。