北見のそば店「更来(さらい)」(北見市端野町)が12月1日、ラーメンの提供を始めた。
同店は美幌産のそば粉「キタワセ」と北海道産の小麦をつなぎに使った二八そばや、「キタワセ」の十割田舎そばが人気で、2017(平成29)年には「ミシュランガイド北海道2017特別版」に掲載された。
ラーメンを作ろうとしたきっかけは、そば打ちを担当する黒森雄一さんがミシュランつながりで訪れた「麺屋たっか」(砂川市)の麺に感動し、行きつけの「炭火焼鳥やまねこにゃお」(北4条西3)が出している鶏白湯ラーメンのスープに合わせたいと思ったという。
そばとは違うラーメンの麺には苦労し、試作は30回以上、約半年をかけた。「そばはひきたて、打ちたて、ゆでたての『三たて』で作っていたが、ラーメンは真逆で熟成が大事ということが分かった」と黒森さんは話す。
「そば屋の拉麺(ラーメン)」(950円)は、同店で出している「かしわそば」のだしに自家製麺を組み合わせた。店主の内山美穂さんは「そばが食べられない人がラーメンを食べるという選択肢が増えて良かった」と話す。市内在住の女性は「最近のこってりしたラーメンは好きじゃないけど、このラーメンはほっとする」と話していた。
営業時間は11時~14時(ラスト―ダー)。月曜と第2・4火曜定休。