シニア向け講座「ライフオーガナイザーと考えるシニア世代の片づけ講座~人と環境にやさしい手放し方~」が5月23日、福村書店(北見市北3条西2)の2階で開かれる。
対象者は片付けが苦手な50歳以上のプレシニア・シニア世代。整理のやり方をワークショップする他、捨てるだけではない手放し方の説明や捨てる罪悪感との付き合い方を参加者と対話形式で考える。
当日は、着なくなった着物や浴衣をほどいてリメークしたインテリア用品「ファブリックパネル」や「うちわ」の展示も行う。講師兼ライフオーガナイザーの仲野寿代さんは「手放しにくい着物をインテリアにして楽しむ例として用意した。材料は100円ショップでそろえられるし、針も糸も使わないので参考にしてもらえたら」と話す。
「ライフオーガナイザー」は日本ライフオーガナイザー協会が認定する片付け・整理に関する資格。暮らしを最適化するための考え方「ライフオーガナイズ」(同協会の造語)をベースに、住む人の思考や感情を整理しながら「使いやすく戻しやすい」仕組みづくりで寄り添いながら一緒に片付けを行うのが特徴。
もともと片付けに興味があった仲野さん。義両親の家の片付けを手伝った際に、まだ使える物が「ごみ」として扱われていることにショックを受ける。そのことをきっかけに片付けを学びたいと思うようになり、札幌で講習を受け、2015(平成27)年、ライフオーガナイザー2級の資格を取得。8カ月後、1級へ昇級した。
「片付けというと『要る・要らない』で振り分けがちだが、この方法では迷って疲れてしまう人も少なくない」と仲野さん。「特にシニア世代では要らないと思っていても、捨てると思うと『もったいない』と感じてしまい片付けが進まなくなる。参加者の方と一緒に『自分と環境に優しい整理の仕方』を見つけて、片付けを始めるきっかけになれたら」と話す。
開催時間は10時30分~12時。参加無料。申し込みは専用フォームで受け付ける。