企画展「世界一周トリックアートの旅」が7月15日、北網圏北見文化センター(北見市公園町)で始まった。
トリックアートは人間の目の錯覚を利用したアート作品。遠近法や陰影法、色、照明などの組み合わせによって、床や壁といった平面に描かれた絵が立体的に飛び出して見えたり、見る角度によって絵の印象が変わったりする。
同展では、アメリカ、南米、中東、アフリカ、アジア、日本の風景をモチーフにした作品を展示。自由の女神からバンジージャンプをしているように見える「自由へのバンジージャンプ」、テーブルの上に置かれたピザの真ん中にある鏡筒を見るとレオナルド・ダ・ヴィンチが見える「レオナルド・ダ・ピザ」など、24カ国から30点を展示している。今回で3回目。全作品が北見初登場だという。
会場の一角では不定期にトリックアートを描く現場も披露。アートディレクターの工藤将人さんは「基本的に1つの作品を1人が担当。作品が完成するまで10日~2週間ほどかかる」と話す。
トリックアートに30年携わる神山宣耀さんは「絵を描いて作品が完成ではない、お客さまに入ってもらって絵が完成する」と話し、「トリックアートを通して、いろいろな国の文化に触れたり、この国に行ってみたいと思ったりしてもらえれば」とも。
営業時間は9時30分~17時(入場は16時30分まで)。入場料は、大人=1,000円、高校・大学生=500円、小・中学生、70歳以上=200円。8月27日まで。