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北見産リンゴと知床酵母を使ったオホーツクシードル 数量限定販売

「オホーツクシードルGravitation」シリーズの「2022 みゆき晴れの朝」(写真提供=丸屋)

「オホーツクシードルGravitation」シリーズの「2022 みゆき晴れの朝」(写真提供=丸屋)

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 北見産の希少種リンゴ「旭」を100%使った「オホーツクシードルGravitation」シリーズの新商品が12月8日、オホーツク・オーチャード(北見市昭和)から発売される。

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 発売するのは業務用の「2022 みゆき晴れの朝」(6,000円、250本限定)。併せて、一般向けに立ち上げた新シリーズ「オホーツクシードルGravitation side B」から「もくもくと凛凛」(3,000円、180本限定)も発売。容量はいずれも200ミリリットルで、アルコール度数は4%。

 2022年10月に立ち上げられた同シリーズ。東京都内と北海道のホテル・バーなどを含む業務店に限定販売した「2021 はじまりの秋」は、発売からおよそ3カ月で完売。本年度は「より身近に旭リンゴのシードルを感じてもらいたい、その魅力を知ってもらいたい」と、味・香りの濃さが違う2商品を、業務店向け、一般向けに販売する。

 同商品に使うリンゴは果樹園「しのねアップルファーム」(昭和)で育った希少種「旭」。酸味と桃に似た独特の芳香があり、追熟するにつれて酸味が和らいで香りが強くなるのが特徴だという同品種を、凍結解凍を繰り返して濃縮リンゴ果汁にする。全工程において、糖類、水、香料、着色料は一切添加しない。

 監修は、フランスで醸造を学び、自身もシードル造りに励んでいるバー&シードレリア「エクリプスファースト」(東京都千代田区)店主の藤井達郎さん。醸造はワイナリー「ボスアグリワイナリー」(端野町)が行い、発酵に使う知床生まれの酵母は公益財団法人「オホーツク財団」(大正)が研究協力・提供している。

 企画・プロデュースを担当した丸屋(東京都新宿区)の社長、眞島亮人さんは「『旭』は気温が高い地域では2日程度常温で置いておくだけでフカフカのボケた味になるため、関東では流通していない『幻のリンゴ』」と話す。「原種に近く、ほとんど品種改良されていない。北海道のほか、東北地方で一部栽培しているが、品質はオホーツクが最良とされている」とも。

 「最盛期に100軒以上あったオホーツクのリンゴ農家は今、2軒しか残っていない」と眞島さん。「『旭』は他の品種にはない豊かな芳香と酸味がある。オホーツクのリンゴ栽培の歴史を次世代に残し、オホーツク産『旭』も後世に残したい。当商品が『選ばれる』シードルになれれば」と期待を込める。

 「2022 みゆき晴れの朝」はチミケップホテル(津別町)などで提供予定。「もくもくと凛凛」はウェブサイトで販売する。

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