北見市のカレンダーリサイクル市実行委員会は2月17日、1月6日～9日に開催されたカレンダーリサイクル市の収益金で購入した車いす6台とパルスオキシメータ2台を市内医療機関と老人福祉施設へ寄贈し、北見市社会福祉協議会へ3万円を寄付した。

進呈された車椅子

　カレンダーリサイクル市は家庭や企業から余剰在庫となった未使用カレンダーを募り、販売することで得た収益金を地域福祉に役立てたいという思いから市民有志が始めた取り組み。2003（平成15）年から開いており、今年は3000部以上のカレンダーが個人や企業から寄せられた。これまで、収益金から車いす171台、現金80万円を寄付している。

　例年は集合形式で寄贈セレモニーを開き、各施設担当者へ車いすが手渡されていたたが、今年はコロナ禍の状況を踏まえ随時受け取りに変更した。

　社会福祉協議会の五十嵐俊啓会長は「頂いた寄付金は社会福祉協議会の運営資金の一部として使わせていただいている。このイベントが当会の取り組みを知ってもらう機会になれば」と話す。

　実行委員長の照井保さんは「コロナ禍ということもあり来場者の数は例年の半分程度だったが、カレンダーが必要な人の手に渡って良かった。例年では施設への寄贈は車いすだけだが、今回は需要が高まっているパルスオキシメータのどちらかを選んでもらった。この活動が社会福祉に役立てばうれしい」と話す。