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北見「かふぇとすぺーす くぷくぷ」が3周年 障がいを抱える人の活動支援

店の入り口

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 北見のカフェ食堂「かふぇとすぺーす くぷくぷ」(北見市北4条東1)が5月7日で5周年を迎えた。運営はNPO法人「くぷくぷ」。

欧風カレー

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 同店は地域活動支援センターIII型として障がいを抱える人の活動をサポートするカフェ食堂。店内は22.55坪で、テーブル5卓とカウンターの計12席を用意。入り口の自販機でチケットを購入して注文し、提供時に自ら取りに行くセルフ方式でメニューを提供している。

 メニューは北海道産の米を使った18種類の「おにぎり」(120~140円)やオープン当初から変わらない味の「欧風カレー」(380円)、炭火風に仕上げた「焼き鳥丼」(200円)、28種類のソフトクリーム(100円~250円)など。

 オープン当時より北海道食材にこだわったメニューを提供しているという同店。おにぎりに使っているのは「ななつぼし」「おぼろづき」「ゆめぴりか」をバランスよくブレンドした北海道米。塩は湧別町から仕入れたオホーツク産の天然塩で、「ヨード分が多くてまろやかな味が北海道米とマッチする」という。

 「障がい者の方が明るく元気に活躍できる場所になったら」と話すのは理事長の林浩幸さん。1983(昭和58)年から北見赤十字病院にソーシャルワーカーとして勤務。精神神経科で患者や家族の相談に乗る中で「患者の働く場所をつくりたい」という思いが強くなり、1995(平成7)年に同院の協力を得て精神神経科患者家族会を運営母体として福祉ショップ「喫茶くぷくぷ」を開いた。

 当初は100円ソフトクリームの店として営業していたが、2002(平成14)年には握りたてのおにぎりの販売を始め、2014(平成26)年には本館1階に移転し「福祉ショップくぷくぷ」に改称。長年スタッフと協力して活動してきたが、スタッフが広い厨房で作業できるよう2019年、移転と法人化を決意した。

 「1989年から値上げせず、売り上げはスタッフの手当分以外、全て地域に還元している」と林さん。「今年9月に再移転して、仕出しメインに業態転換する予定。厨房だけでなく作業場にも広いスペースを確保して、これからもスタッフの皆さんと明るく活動していけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~13時。土曜・日曜・祝日定休。

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