北見工業大学(北見市公園町)で7月6日、プロバイオリニスト柴恵さんによる講演・演奏会「音楽を通して見えた日本と外国」が開催される。
講演会は同大国際交流センターが主催する国際交流イベントの一環。「留学生と地域との異文化交流の場」をコンセプトに、「竹とんぼ作り」「絵葉書作り」「たこ焼き体験」などの文化体験を15年以上前から、これまで100回以上、定期開催している。
本年度3回目となる今回のテーマは「音楽を通して見えた日本と外国」。コロナ禍で長く募集を中止していた一般市民の申し込みも再開し、会場でバイオリンの生演奏と国際交流に関する講演を予定する。
講師はオホーツクミュージック代表の柴恵さん。神奈川県横浜市出身。東京音楽大学卒業後、国内外でバイオリン・ビオラの演奏や指導を行う。2016(平成28)年からは青年海外協力隊としてコロンビアに駐在し、バイオリン・ビオラの指導員として活動。帰国後は「雪が降る寒い地域で暮らしてみたい」という思いを実現するため、北見市が募集していた「地域おこし協力隊」に応募する。採用となった2019年から約3年間、「生涯学習サポート隊」として市民に生涯学習を周知してもらうための活動や音楽グループの立ち上げなどに従事。任期を終えてフリーランスの音楽家として演奏・指導活動を行っていたところ、縁あって講演が決まった。
「青年海外協力隊での活動の他、楽器を持って15カ国ほどの国を旅して『音楽は交流の入り口になる』ことを知った。言葉が分からなくても楽器の演奏を通じて分かり合える」と柴さん。「講演会では演奏の他、青年海外協力隊での経験などを話す予定。音楽、海外交流の両方に興味を持ってもらう機会になれば」と笑顔を見せる。
主催する同大国際交流センター講師の鈴木衛さんは「途絶えていた地域交流イベントを再開できてうれしい。プロの演奏・講演を聴くことができる貴重な機会なので、たくさんの人に参加してもらえたら」と話す。
開催時間は12時~13時。定員は30人(定員に達し次第、受付終了)。申し込みは専用フォームで7月1日まで受け付ける。