北見のアーティスト・おくだなつみさんが描いた留辺蘂(るべしべ)町の風景イラストが、ゆうちょ銀行が発行する「ゆうちょマチオモイカレンダー2026」の5月に採用された。
同カレンダーは、日本全国のクリエーターが自分にとって大切な町を紹介する展覧会活動「わたしのマチオモイ帖」とコラボレーションした企画。表紙を含め、13枚の写真・イラストが公募から採用されている。
おくださんが描いたのは、「おんねゆ温泉つつじ公園」(北見市留辺蘂町温根湯温泉)にあるエゾムラサキツツジの大群落と長男の後ろ姿。エゾムラサキツツジは北海道の天然記念物に指定されている。
おくださんは神奈川県出身。ボランティアバイトで余市郡仁木町のサクランボ農家の手伝いをしたことをきっかけに北海道の一次産業の魅力を知り、2014(平成26)年、北見市へ移住。2021年5月に市民団体「北見アートプロジェクト」を立ちあげるなど、主婦業の傍らアート活動を行っている。
「つつじ公園の存在は知っていたが、ツツジの保護のため限られた期間しか入れないので、タイミングが合わず行ったことがなかった」とおくださん。「今年の春、インスタグラムでカレンダー企画を知ったことをきっかけに現地に行き、景色に感動して応募を決めた」と話す。
普段はアクリル絵の具をメインに扱っているおくださんだが、今回は水彩絵の具を画材に選んだ。「地域の優しい雰囲気や魅力が伝わるように水彩画にした」と話す。「北見にはすてきな場所や魅力的なものがたくさんあるので、今後もアートを通して発信していきたい」とも。
全国のゆうちょ銀行と郵便局の貯金窓口で利用者に配布する。数量限定。