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北見にテイクアウトのつぼ焼き芋専門店「けらあん」 2時間かけて焼き上げ

店主の北谷香里さんとつぼ焼き機

店主の北谷香里さんとつぼ焼き機

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 つぼ焼き芋専門店「けらあん」(北見市北進町1)がイオン北見店近くの住宅街にオープンして、4月21日で1カ月がたつ。

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 ガレージを改装した店に専用のつぼ焼き機4台を設置し、1台に8本ずつサツマイモを仕込んで15分おきに天地返ししながら180~190度で2時間かけて焼き上げる。1日の販売数は約90本。

 販売するのは常呂町の農家「緑夢(みどりーむ)ファーム」から仕入れた「紅はるか」「紅あずま」、オリジナルブランドの「紅美月(べにみづき)」を中心に、「シルクスイート」「ふくむらさき」など。「子どもからお年寄りまで全ての人に安心安全な焼き芋を食べてほしい」と減農薬で栽培されたサツマイモのみを仕入れているという。

 つぼ焼き機はガスを使って焼き上げるタイプ3台、練炭を使うタイプ1台を用意。「つぼ焼き機には息子の名前にちなんで『壺平(つぼへい)』『壺樹(つぼき)』『壺介(つぼすけ)』と名付けた」と話すのは店主の北谷香里さん。「自分の子どものように、サツマイモも愛情を込めて大切に焼いている。当店の焼き芋を食べてたくさんの人に笑顔になってもらえたら」と笑顔を見せる。

 北谷さんは遠軽町出身。8年前、再婚を機に北見へ転居。遠軽・北見で介護福祉士や生活支援員として勤務した後、昨年3月に退職。「いつか自分の店を持ちたい」というかねての夢を真剣に考えるようになったときに、以前から趣味で楽しんでした焼き芋に着眼した。

 焼き芋で「緑夢ファーム」のサツマイモのおいしさを広めたいと思うようになるが、一方で「本当に自分が店主として店を切り盛りできるのだろうか」と二の足を踏んだという。そんなとき、家族やつぼ焼き機メーカーの社長に励まされたことで出店を決意。3月、オープンにこぎ着けた。

 「今後は常呂産・道外産の同品種で『食べ比べセット』の販売も予定している」と北谷さん。「店名の『けらあん』はアイヌ語で『おいしい』という意味。店名にふさわしいおいしい焼き芋を販売していけたら」とも。

 営業は土曜・日曜の13時~17時(売り切れ次第終了)。

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