居酒屋「狐狗狸(こっくり)」(北見市山下町)が3月2日、ロータリー広場近くの山下通り角地に移転リニューアルオープンした。
2021年4月、市内中心街にある飲食店街「北見じまん村」(北5条西2)にオープンした同店。当時、山下通りで「炭火焼居酒bar伸ちゃん」の店主として店を切り盛りしていた佐藤伸乃介さんが、仲間から「じまん村に空き店舗があるから一緒に盛り上げないか」と誘われたことをきっかけに出店した。
店内は、1階にカウンター5席、2階にテーブル3卓20席を用意する。佐藤さんは「以前の店では席数がカウンター8席だったので、まとまった人数のお客さまにも利用いただけたらと考えたのが移転のきっかけ。縁あってラーメン店の居抜き物件を紹介いただけた」と話す。
リニューアルを機に力を入れ始めたメニューは豚ホルモンを使った「元祖北見ホルモン餃子(ギョーザ)」(2個、450円)。豚の大腸を混ぜ込んだミンチと北見産タマネギ、キャベツ、ニラを使った大きめのギョーザで、「酒のつまみに合う味に仕上げている」という。「焼き肉の街・北見の新しい『B級グルメ』のはしりになれたら」と佐藤さん。「具材にしっかり味が付いているので、酢コショウで食べるのがお勧め」とも。
新メニューはホルモン焼き「アミレバー」(580円)。豚レバーに豚の内臓回りについている網状の脂「アミアブラ」を一枚ずつ巻いて提供する。「レバーは焼きすぎると、もそもそした食感になりやすいが、アミアブラ包んで焼くと食感を残しつつしっかりとコクのある味わいになる。レバー好きな人にぜひ食べてほしい」と呼びかける。
移転後は、これまで17時だった開店時間を15時に変更した。「この辺りはランチと夜営業の間に中休みする飲食店が多いので、ランチタイムを過ぎた時間帯でも利用できるようオープン時間を早めた」と佐藤さん。「昼から罪悪感なく酒が飲める雰囲気の店なので、飲み会前の『ゼロ次会』や昼飲みに使ってもらえたら」と来店を呼びかける。
佐藤さんは「市内で暮らしていると当たり前すぎて忘れがちだが、北見は毛ガニ、ホタテの稚貝、トウモロコシ、カキなど、1次産業から四季を感じることができる豊かな街」と話す。「出張などで市外から来たお客さまに北見の魅力を伝えられたら」とも。
営業時間は15時~23時。火曜・水曜定休。