
北見産の希少種リンゴ「旭」を100%使った「オホーツクシードルGravitation2023 春隣のしるし」(以下、春隣のしるし)が8月31日、「日本シードル祭り」の品評会で「アイスシールド部門」金賞を受賞した。
「オホーツクシードルGravitation」は、ブランド「emo w/i are nu(エモイワレヌ)」のプロデュース商品として2022年10月に立ち上げられたシリーズ。果樹園「しのねアップルファーム」(北見市昭和)で育った希少種リンゴ「旭」と知床生まれの酵母を使っている。
日本最大級のシードルイベントである同イベント。当日は会場に国内外から約30組のシードル生産者・関係者が集まった。
今回、品評会にエントリーしたのは全カテゴリーで49種。「アイスシールド部門」には4種がエントリーし、昨年の新作「春隣のしるし」が金賞を、一昨年発売の「同 2022 みゆき晴れの朝」が銅賞を、それぞれ受賞した。
審査員は「春隣のしるし」を「全体として完成度が高く、黒糖感や王道感、すっきりしたバランスが好印象。濃密な味わいとコクがありつつも、甘さが嫌みなく、ゆっくり向き合いたくなる一品」と評価した。
同ブランドを手がける丸屋(東京都新宿区)社長の眞島亮人さんは「飲んでくださったお客さまの反応や評価がとても良く、励まされた。大変な思いをしながら毎回造ってくれる関係者の方々に少しでも喜んでいただけたらうれしい」と話す。「『旭』の存在を少しでも皆さまに知ってもらえたのであれば、これ以上の喜びはない」とも。
「シードルの中にもプレミアムなものがあり、一部ではあるが流通しているということを知ってもらえたのは市場にとって良いこと」と眞島さん。「私たちの活動はまだまだ小さなものだが、価格の幅を作り、新たな価値に挑戦できる幅を作るきっかけとして意義のある挑戦だと思っている」と話す。