津別町相生地区のアート施設「シゲチャンランド」(津別町相生)で6月28日、ドイツ・ケルンを拠点に活動するビートメーカー兼DJ・ミダン(Midan)さんのライブが開かれた。
日本ツアー「Coming Home TOUR」の一環で開いたもので、来場者は流木や木彫作品に囲まれた展示空間で、電子音楽と現代アートが融合するひとときを楽しんだ。
今回のライブのきっかけは、一枚のアルバムジャケット。昨年夏、日本ツアーで弟子屈町を訪れライブを行ったミダンさんがシゲチャンランドを訪問。制作中のアルバム「Coming Home」のビジュアルに、館主・大西重成さん(シゲちゃん)の作品を使いたいと申し出た。作品の使用許可を得て完成したアルバムは今年リリースされ、今回の津別公演につながった。
会場では、ミダンさんがDJ機材を駆使し、ジャズやヒップホップを基調に世界各地の音楽要素を取り入れたビートを披露。納屋をリノベ―ションした展示空間に電子音が響き渡り、来場者は椅子や床に腰掛けながら作品と音楽が一体となる独特の空間を味わった。
天井の高い館内では、展示作品そのものがステージ演出の一部となり、シゲチャンランドならではのライブが繰り広げられた。
ミダンさんは1999年、アルジェリアとドイツのハーフとして生まれ、パリで育った。活動の拠点はケルン。イギリスやブラジル、日本での生活・滞在経験を音楽制作に生かし、これまで10枚以上のアルバムやEPを発表してきた。
バイナルやカセットによる作品制作にも力を入れ、ヨーロッパやブラジル、日本を中心にライブ活動を続けている。今回の日本ツアーは約3カ月間に及び、6月30日の北見公演で締めくくる。
ライブ終了後には、アルバムジャケットへのサイン会も実施。ジャケットに採用された大西さんの作品を前に、ミダンさんと大西さんが並んでサインを書き込み、来場者との記念撮影にも応じた。「アートとの出会いが音楽につながり、またこの場所へ戻って来てくれたことがうれしい」と大西さんは話す。