複合テナント施設「さくら館」(北見市桜町)に7月2日、「OHO塩パン専門店」がオープンする。
「さくら館」は、カフェだった建物を12区画の複合テナント施設として全面リニューアルした施設。同店はその正面1区画に出店する。店舗面積は約45平方メートル。もともと正面玄関はなかったが、今回の出店に合わせて新たにガラス張りの正面ドアを設置した。
メニューは、「プレーン」(200円)、「プレミアム」(230円)、「メープル」(250円)の3種類を用意する。プレーンは「素材そのもののおいしさを味わえるシンプルな一品」だという。プレミアムは発酵バターを使い、「プレーンとは異なる豊かな香ばしさやコクを楽しめる」という。メープルは、岩塩の塩気とメープルの甘みを合わせた甘じょっぱさが特徴。
3種類とも、原材料にオホーツク産の小麦「春よ恋」とオホーツク産の塩、北海道産のバターと牛乳を使う。店主の長江苑佳さんは「オホーツクの寒暖差の中で育った『春よ恋』は、小麦本来の甘みやもちもちとした食感が強く、袋を開けた瞬間から甘い香りがする」と話す。「地産地消で地域の消費を支えるとともに、市内の方はもちろん、全国の方にオホーツクの知ってもらうことで北見を盛り上げたい」と力を込める。
パンは1日に計400個を販売。「たくさんのお客さまに焼きたてのパンを食べてもらいたい」という思いから、11時、14時、16時の3回に分けて焼き上げる。長江さんは「せっかく来ていただいたのに売り切れてしまうのを防ぐため、90個は予約枠として受け付ける。LINEを活用して、お客さまの希望した時間に合わせて焼きたてをお渡しできるよう工夫した」と話す。
旭川生まれの長江さん。北見市内で介護職に約6年従事する中で、「子どもたちが財政を担う世代になった時のため、食の力で北見を盛り上げたい」と夫婦で話し合ったのが開業のきっかけ。市内に専門店ベーカリーが少ないことに着目し、地産地消を生かせる「塩パン」に行き着いたという。パン作りは全くの未経験だったが、仕事と子育ての合間に睡眠時間を削って独学で研究。「誰かのレシピを参考にするのではなく、一から配合を考えて何度も試作を繰り返して納得のいく味に仕上げた」と振り返る。
「朝食やおやつ、家族への土産など、日常の中で気軽に利用していただきたい」と長江さん。「特別な時に食べるパンではなく、気づいたら来ているような、地域の皆さんに長く愛される店になれたら」と話す。
今後は、季節限定商品の販売や焼き上げたパンの冷凍販売などのほか、ふるさと納税の返礼品への出品も視野に入れているという。長江さんは「知床などオホーツク管内のホテルへの卸を通じて知名度を上げ、ふるさと納税などにつなげて北見を元気にしていきたい」と意気込む。
「オープン前の準備中、宅配業者などから『楽しみにしています』と声をかけられることが多く、優しさが励みになった」と長江さん。「地域の皆さまに愛される店になることが一番の目標。ぜひ焼きたてを食べに来てほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は11時~18時。火曜・水曜定休。