北海道津別町相生地区の屋外美術施設「シゲチャンランド」(津別町相生)が5月2日、今季の営業を始めた。
同施設はクリエーターの大西重成さん(シゲチャン)の私設美術館。雪に覆われた冬季に集中して作品制作に取り組み、5月の開園で新作を公開するため、この日を待って全国から来場者が訪れる。例年10月末までの約100日程度開園している。
同施設は、漂流物や日用品などを素材に独自の造形作品を展開する野外型アート空間。牛舎を改装した建物など敷地全体が作品として構成されており、来場者は屋外・屋内を巡りながらシゲチャンの世界観に浸り鑑賞できる。東京での活動を経て約30年前に故郷へ戻り、構想と整備に約4年をかけて現在の形を築いた。
作品は、流木や金属片、生活用品など身近な素材をもとに制作され、「素材が持つ形を生かし、本来の姿を引き出す」手法が特徴。冬季に創作活動を集中させ、春の開園時に新作を披露するサイクルを続けてきた。
年間来場者数は約1500人で、開園以来の累計では3万人を超えるという。道内外からリピーターも訪れ、作品やミュージアムショップ「ココハウス」での土産購入を目的とする来場者も多い。近年は写真と立体作品を組み合わせたフォトモンタージュ作品も展開し、SNSでも発信している。
創作について、大西さんは「素材が語りかけてくるものを形にする対話のようなもの」と語り、「作ることは本能。死ぬまで続けたい」と意欲を見せる。今季も新たな展示やイベントの展開を予定する。
開園時間は10時~16時ごろ(不定休)。入場料は小学生以上700円、幼児無料。10月末まで。