居酒屋「大衆酒場 よる竹」(北見市北5条西2)が「北見じまん村」内にオープンして、4月18日で半年がたった。経営はフォーシーズンズ(埼玉県志木市)。
「北見じまん村」は2006(平成18)年に開業した飲食店街。各店舗は平均8席程度。夏場は外に設けられた共用席も利用できるほか、施設内の店舗間で料理を届け合うことで、他店のメニューを味わうこともできる。
東京・日本橋のラーメン店「まる竹」が夜の立ち飲み店として営業する「よる竹」の北見店としてオープンした同店。1,000円で3枚の「金魚(チケット)」を購入する独自の先払いシステムを導入しているのが特徴。店長の西村卓也さんは「余った分を繰り越せる『貯金魚』の手軽さや珍しさもあり、『金魚の店』として覚えてもらえている」と話す。
メニューは、その日の仕入れや旬に合わせて常時30種類ほどを用意。人気メニューは細切りの生ニンジンをマヨネーズとスナック菓子であえた「人参(にんじん)カラムーチョ」(1金魚)、薄切りの豚カツとカレーソースを「スナック感覚」で味わう「カツカレーのアタマ」(2金魚)、千葉県のご当地ラーメンで、しょうゆダレと乾麺を使った「竹岡式ラーメン」(3金魚)など。
同店に勤める前は、ホテルの中華料理人としてニセコや函館などで15年ほど腕を磨いた西村さん。同社の社長が「北見じまん村を盛り上げたい」と同店を立ち上げる際、縁あって採用され、店を任されることになった。北見へ赴任する前には、東京の「よる竹」で1カ月間、独自の金魚システムやメニューについて学んだという。
北海道出身だが、これまで北見には縁もゆかりもなかった西村さん。「面接を受けた7月、天気予報で沖縄が36度の中、北見が39度だったこと覚えている。冬にはロータリーの温度計がマイナス20度を表示しているのを見て、寒暖差の激しさに驚いた」と話す。
「暑さ寒さは厳しいが、北見は人が優しい」と西村さん。「大雪で家から出られなかった日、偶然言葉を交わした下の階の住人が後日店に来てくれ、ユーチューバーである奥さんが店を撮影してくれたこともあった。ふとした出会いから縁がつながっていくのも、気さくで温かい人が多い北見ならでは」とも。
現在は月1回程度、中華料理を振る舞うイベントも開いている。「普段はあまり出していないが、得意の中華料理を楽しんでほしいという思いで始めた。『月1回、この日に集まって飲もうぜ』というきっかけになれば」と西村さん。イベントでは、皮から手打ちしているショウロンポーや紅しょうがのもち米シューマイなどを提供し、「毎月内容を変えながら、飽きられないよう工夫している」と話す。
オープン当初は夜営業のみだったが、現在は土曜・日曜・祝日のみ昼営業も始めている。「北見にも昼飲み文化が広がっていけば」と西村さん。「メニューにない料理を頼まれることもあるが、できる限り柔軟に対応している。『ここは何でも作ってくれる』と喜んでもらえるのがうれしい」とも。
西村さんは「北見にはタマネギをはじめ、海も山もあって素晴らしい食材がそろっている。地元の方だけでなく、単身赴任の人や、出張で月1回来てくれるリピーターのお客さまも多いので、皆さまが楽しんで、わくわくしてもらえるような店にしていきたい」と意気込む。
営業時間は17時~24時(土曜・日曜・祝日は12時~)。定休日はインスタグラムで知らせる。