北見のカフェバー「PSYCHEDELiC(サイケデリック)」(北見市北2条西2)が北見銀座通りに移転リニューアルオープンして、4月19日で1年がたった。
2003(平成15)年にオープンした同店。店前にある「緑の制服を着た駅長」の人形が目印。旧店舗は、店舗テナントの老朽化により2022年3月に閉店した。
店舗面積は約20坪。店内には、カウンター12席、テーブル3卓14席を備える。営業は、ランチタイムとディナータイムの2部制で行う。
ランチタイムはパスタメニューを中心に提供。グランドメニュー約60種類に加え、季節のパスタなどをそろえる。人気メニューは、写真映えするという「明太子とチーズと生卵」(1,600円)や、パルメザンチーズと松の実を使った「ベーコンとホウレンソウのペペロンチーノ」(1,800円)など。サラダ、ドリンク、ベイクドチーズケーキやタルトなどの日替わり手作りデザートが付く。
ディナータイムの人気メニューは、北海道産小麦「きたほなみ」を使った自家製クリスピー生地の「マルゲリータピザ」(1,700円)や、コーントルティーヤにチーズやサルサソースをかけた「ナチョス」(1,200円)。グランドメニューの他、カウンター内の黒板には旬の食材を使った季節メニューを掲示する。
アルコールメニューは、クラフトビールに力を入れる。北海道内のブルワリーからセレクトした10種類を常時用意する。「お薦め」は、店長の土屋龍彦さん初めて飲んで感銘を受けたという鶴居村の「DOTO(ドートー)」(S=1,100円、L=1,500円)。「フルーティーな中にしっかりとした苦みがあるのが特徴」だという。
他の9種類(S=1,200円、L=1,700円)は、たるが空き次第、入れ替える。常に10種類の中で「苦み」「フルーティーさ」「飲みやすさ」などの味のバリエーションが偏らないよう、全体のバランスを見て仕入れているという。
土屋さんはクラフトビールの魅力について、「おいしいのはもちろん、種類が豊富で選ぶのが『楽しい』ところ。今までビールが苦手だった人でも飲めるものがたくさんある」と話す。「いろいろな種類を知ることで世界が広がり、食事に合わせる楽しさもある」とも。
土屋さんは音更町生まれ。5歳から高校卒業までを北見で過ごし、大学進学と就職のため札幌へ転居した。約8年間を札幌で過ごした後、家業の建設業を継ぐため26歳ごろに北見へUターン。その後、別業種への転職を経て、37歳のときに「会社員としてではなく、独立して仕事をしたい」と考えるようになったという。
そんなとき、建設業時代に約2年間アルバイトをしていた同店オーナーの三浦さんに飲食業での独立を相談したところ、「サイケデリックを復活させたい」というオーナーの思いと土屋さんの熱意が合致。旧店舗とも距離が近い駅前商店街で物件を探し、移転再オープンを果たした。
内装は、過去の職業経験を生かし、約3カ月かけて自分たちで手がけたという。「北海道」をテーマに、天井にはシラカバの柱をあしらい、帯広から取り寄せたエゾシカの角のシャンデリアを飾る。壁には、旧店舗時代に年2回開いていたライブのポスターを掲出。ポスターのデザインは全てオーナーが描いたものだという。
1年を振り返り、土屋さんは「昔からの常連に来ていただけることはもちろん、移転をきっかけに新しい常連が増えたことが一番の励み。出張で年に数回北見に来る度に寄ってくれるリピーターも増えてうれしい」と話す。
「四季をはっきりと感じられるところや、人の優しさなど、北海道や北見の街が大好き」と土屋さん。「出張のお客さまにも喜んでもらえるよう、なるべく北海道産や北見産の旬の食材を提供し、常連でも飽きない店づくりを心がけていく。長く愛され続ける店になれれば」と意気込む。
営業時間は、11時~15時、19時~翌1時。月曜定休。