北見の焼き肉店「とん久」（北見市栄町2）が営業時間を9時～15時の朝・ランチ限定に変更してまもなく半年になる。

　1979（昭和54）年にオープンした同店は、無煙ロースターを使う焼き肉店。長年にわたって地元民に親しまれてきたが、コロナ禍で外食需要が減り、これまで通りのディナー営業が困難になった。そうした中でも「変わらず焼き肉を楽しんでほしい」という思いから、昨年10月、営業時間を一新した。

　営業時間の変更に伴い、ランチメニューも刷新。中でも、「とん久ランチ」(1,580円)がお薦めだという。牛サガリ、大腸ホルモン、選べる肉(和牛カルビ、牛タン、上サガリ)の計100グラムと、スモールビビンバ、スモール冷麺、キムチ、ドリンクバー、平日限定選べるデザート(プリン、杏仁豆腐)をセットにしている。

　「ランチ営業になって客単価は下がったが、提供する商品の質は下げないよう努力している」と話すのは店主の酒井寛伸さん。「提供している肉は産地にこだわっている。中でも単品で提供している上サガリは『脂の質が高い』といわれている米アイオワ州で飼育された牛に限定して仕入れている。おいしいのでぜひ食べてみてほしい」とも。

　「北見には焼き肉屋がたくさんあるが、朝焼き肉ができるのは当店だけ。オープンの9時からランチと同じメニューを提供している。焼き肉を食べて朝から心も体も元気になってもらえたら」と笑顔を見せる。

　店内では配膳ロボットを導入してスタッフと客との接触を減らす工夫や、常時換気扇とロースター設備で換気を行い5分に1回、店内の空気を入れ替えるなどして新型コロナウイルス対策に取り組んでいる。

　営業時間は10時～15時（土曜・日曜は9時～）。月曜・火曜定休。