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北見商業高で販売実習 ベーグルやドーナツなどオリジナル商品開発

商品交換の様子

商品交換の様子

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 北海道北見商業高校(北見市端野町)で10月18日、流通経済科3年生32人による校内販売実習が行われた。

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 マーケティング能力の向上や顧客満足の実現を目指す学習に取り組んでいる同科。本年度は4月から「レストランエフ」(留辺蘂町)、「オホーツクベーグル」(泉町1)、「酒井農園」(川東)など地元企業5社とコラボして商品開発や流通、販売について実学で学んでいる。

 当日は事前に販売した商品チケットと引き換える商品を袋詰めし、在学生・一般合わせて約220人に1200個以上の商品を手渡しで配布した。

 「酒井農園」の蜂蜜漬けナッツ「Hachi meets Nuts(ハチミーツナッツ)」や「緑夢ファーム」の「さつまいもチップス」などの既製品のほか、オホーツク産カボチャを使った「北商愛たっぷり かぼちゃドーナツ」や「高校生と地元愛ベーグル」と題した7種類のオリジナルベーグルなど、学生が企画・考案したオリジナル商品も販売した。

 カボチャドーナツ・カボチャコロッケを考案したレストランエフチームの土屋開都さんは「オホーツク産の食材を使うことを決めたときに、有名なタマネギやハッカ、白花豆ではなく、隠れた魅力ある食材を使いたいと考えてカボチャを選んだ」と話す。「カボチャ本来の甘さとドーナツの甘さが加わった甘党にはたまらない商品に仕上がった。商品名にこだわっているのもポイント」とも。

 ミントクッキーやローズマリーとレモンのパウンドケーキなどを販売したハーブチームの松岡華奈さんは「これまで北見のハーブといえばハッカしかなじみがなかったが、授業を通じて北見産ハーブやハーブ製品について知ることができてよかった」と話す。

 授業を担当した教員の中川美香さんは「今年はJR石北線内での車内販売実習を行ったり、酒井農園チームが生産に携わった野菜をベーグルチームが材料に使ったりするなど、新たな取り組みができた。地元の商品や特産物を知ることで自分たちには何ができるかを考え、卒業後に地元で活躍してもらえたら」と期待を込める。

 売り上げは全てコラボした地元企業に渡す予定。

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