大正住民センター(北見市大正)で6月14日、「大正まつり~2026大正85miso-labo(たいしょう発酵ミソラボ)~」が開かれる。主催は市民活動団体「大正85miso-labo」。
同センターの加工施設では30年ほど前から長年みそ造りが行われてきたが、地域住民有志が自前でそろえた機材の老朽化が進んでいた。活動存続が危ぶまれた際、「補修や買い替えの費用を自分たちで集めよう」と会長の倉本ひと恵さんが提案し、2024年に同団体を設立。現在は同イベントのほか、12月から3月にかけて、みそやこうじ作りのワークショップを企画するなど、発酵食品の普及に取り組んでいる。
今年で3回目となる同イベント。今回の目玉は「ミソラボ食堂特製」の「発酵スパイスチキンカレー」(700円)と「豆乳甘酒プリン」(300円)。カレーはもち麦こうじで作ったみそと、油を使わずに北見玉ネギを炒めたグリーンズ北見(大正)の「あめ色玉ねぎソテー」を使う。プリンは砂糖を使わず、豆乳と自家製こうじを使った甘酒の自然な甘さで仕上げる。
会場にはキッチンカー4台や農産物・雑貨の販売ブース、ジュエリーフィッシュアートや織物などのワークショップが出店するほか、同団体が作った「もち麦こうじ」を使い、女満別の道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」(大空町女満別昭和)で製造したみそ(500グラム、800円)も販売する。広報の川口貴子さんは「一般的にみそ作りは米こうじが主流だが、全国的にも珍しいもち麦こうじを使うことで、甘みは控えめながらベータグルカンなどの栄養価が高く仕上がる」と話す。
「幅広い世代に足を運んでもらうきっかけになれば」とグリーンズ北見の協力の下、同社のキャラクター「きーたん」とのコラボ企画も用意。「きーたんくじ」(1回300円)やオリジナルグッズが当たる無料のスタンプラリーを実施するほか、きーたんと写真撮影ができる時間帯も設ける。
「初年度は約400人、昨年は約850人と来場者が増え、市外から足を運んでくれる方も増えている。今年は出店数やコラボ企画などもさらに充実させているので、より多くの方に楽しんでもらえたら」と川口さん。「市販のみそとは違い、手作りみそは発酵が止まらないので時間とともに色や味が変化していく。当イベントが、その過程を楽しむ面白さや、発酵の力と楽しさを知るきっかけになれば」と来場を呼びかける。
倉本さんは「イベントを通じて、まずは大正住民センターがみそを造れる場所だと知ってもらい、興味があればみそ作りに参加してほしい」と話す。「私たちの活動が、『自分たちの地域でも何かできるかもしれない』と考えている人たちのモデルになり、北見全体がもっと活性化してくれたら」とも。
開催時間は10時~15時。入場無料。当日の売上金は施設の拡充や機材購入などに充てる。