津別町で町民手作りの「ふるさと祭り」が開催された。町民が心を込めて出店する手作り屋台や体験コーナーなどを展開し、地域住民の交流と子どもたちの笑顔を育む場になっている。
同祭りは1992(平成4)年、秋祭りにおける反社会組織の露天商排除と、青少年の健全育成や安全・安心な町のイベントづくりを目的にスタート。一般的なテキ屋の露店ではなく、町民自らが運営する屋台村スタイルが大きな特徴だ。コロナ禍などによる中断を経て今年で30回を超え、歴史を重ねている。
日程は曜日に左右されない「毎年9月9日・10日」の固定日で開催。2日間にわたって開かれ、初日は16時からの前夜祭でにぎわい、2日目は10時から20時まで一日を通して盛り上がりを見せる。屋外テントは2日間設置し、台風などの悪天候を除き雨天決行するタフさも特徴の一つ。
今回の前夜祭となった9日はあいにくの天候となったものの、傘を差しながら祭りを楽しむ来場者の姿が見られた。本祭である10日は天候にも恵まれ、会場には大勢の人が訪れた。日付が固定されているため予定を立てやすく、現在では町内だけでなく北見市などの近隣エリアからも多くの家族連れが足を運ぶ。
会場には飲食店や体験型屋台がずらりと並ぶ。実行委員会が趣向を凝らした「射的」「ワンパターゴルフ」「水中コイン落としゲーム」「スーパーボールすくい」といった手づくりゲームコーナーは、毎年子どもたちに好評を得ている。
当日は神社側の秋祭りも同時開催。子どもみこしや、幼児・小学生が参加する伝統の「駒踊り」も巡行。みこしには津別の学生も担ぎ手として参加したほか、子どもみこしや駒踊りにも町の児童が多く参加し、大きな盛り上がりを見せた。みこしや駒踊りを終えた子どもたちがそのまま会場に流れ込むことで、地域全体が一体となったにぎわいに包まれた。
主催する実行委員会の担当者は「もともとは地域の安全を守るために始まった祭りだが、長年かけて町民手作りの温かなイベントとして定着してきた。津別町ならではの手作り感と安心感を味わってほしい。子どもから大人まで笑顔になれる時間をぜひ楽しんでもらえれば」と話した。