北見市立図書館(北見市泉町1)で10月4日、「こども将棋名人戦」と「将棋体験会」が開かれる。主催は日本将棋連盟北見支部。
「第30回 図書館まつり」の一環で企画された同イベント。地域における将棋の普及や子どもたちの健全育成、多世代交流のきっかけ作りを目的に開く。
同支部と同館の連携が始まったのは2年前。同支部が「図書館で開かれるさまざまな行事の中で将棋も体験してもらえたら」と提案したことをきっかけに、長期休みの体験会や同まつりでのイベント開催が定着した。
当日は10時から初心者や全年齢を対象とした「将棋体験会」を行い、12時から小学生以下の将棋経験者を対象とした「こども将棋名人戦」を実施する。
将棋体験会では、駒の動かし方や基本的なルールを教え、年齢や性別を問わず誰でも気軽に将棋に触れられるプログラムを用意。同支部の佐田幸一副支部長は「勝ち負けだけにこだわらず、まずは楽しんで指してもらえたら」と参加を呼びかける。
こども将棋名人戦は事前申し込み不要。当日受付を行い、参加人数に応じてリーグ戦またはトーナメント戦で対局する。佐田さんは「前回は帯広や旭川など遠方からの参加もあり、大人顔負けのハイレベルな対局が見られた。今回もさまざまな地域から子どもたちが集まり、熱戦を見せてくれるのでは」と期待を寄せる。
同支部では子どもへの指導において、対人マナーと盤上での心構えの双方を重視しているという。「まずは対局前後のあいさつなど、コミュニケーションの基本を教えている」と佐田さん。勝負に向き合う姿勢についても「『勝っている』と思った時こそ気持ちが緩みやすく一番危ない。将棋も人生と同じで波があり、苦しい時にどう耐え、どこで冷静な決断するかが大切。将棋を通じて我慢強さ、冷静な決断力を養ってもらえたら」と話す。
冠協賛を務める「オホーツク将棋教室」(山下町4)は、小学生やシニア層を中心に地域での将棋の普及活動に取り組む常設教室。代表講師の石原卓弥さんは「勝敗だけでなく、負けを素直に認める潔さや人間的な成長につながる機会にしたい。プロを目指すためだけでなく、生涯楽しめる『趣味の種火』を子どもたちの中にともせれば」と期待を込める。
同支部の加藤実支部長は「真剣だからこそ負けると悔しくて自分に腹が立つ。そこで気持ちを抑えて相手に敬意を払い、素直に礼を尽くす姿勢が大切」と話す。「子どもの頃に将棋に触れておくことで、大人になってからも思い出して楽しめる一生の趣味になる。勝負を超えて仲間と楽しく遊べる魅力を地域に伝えていきたい」と話す。
近年ではユーチューブでの動画配信やイベント開催など、普及に向け活動の幅を広げている同支部。佐田さんは「画面越しやネットで手軽に将棋に触れられる時代だが、盤を挟んで相手と直接向き合う対面対局には、息遣いまで聞こえる独特の緊張感や楽しさがある。毎週日曜にNiCC芸術文化ホールで例会を開いているので、初心者や見学の方も気軽に足を運んでもらえたら」と呼びかける。
開催時間は10時~。参加無料。