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北見の定食店「きなり食堂」が22周年 オープン以来変わらない定番メニューも

根本和博さん(右)と由紀子さん

根本和博さん(右)と由紀子さん

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 北見の定食店「きなり食堂」(北見市北1条西2)が4月26日で22周年を迎える。

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 店主は紋別郡湧別町出身の根本和博さん。佐呂間高校卒業後、札幌の調理師専門学校で調理の基礎や技術を学び、調理師免許を取得。卒業後は調理師として札幌のホテルに15年勤める。その後、高校の同級生だった由希子さんとの結婚と出産を機に、由紀子さんの両親と兄夫婦が住む北見へ転居。いつか自分たちの店を開きたいと考えていた時、空き物件となっていた同店を紹介され、「この場所で店を開きたい」という気持ちが強くなり、すぐにオープンを決意した。

 メニューはオホーツク産のホタテ・イカ・タコ・コーン・玉ネギを使ったシーフードカレー「オホーツクカレーライス」(880円)や、5種類のご飯ものから選んだ1品とミニそうめん・小鉢をセットにした「ミニそうめんセット」(850~900円)など。「おいしく食べて幸せになってほしい」という思いと「北見」をかけたメニュー名の「喜多味(きたみ)豚丼」(840円)や「だし巻き卵」(220円)はオープン当時からの定番メニューだという。

 コロナ禍で外食機会が減った際にはテイクアウトメニューに注力。電話または店頭で注文を受け「野菜あんかけライス」(820円)や「あげチキン弁当」(700円)など、イートインで人気のメニューを中心に15種類の弁当を販売する。

 「北見は自然豊かでおいしい食材がたくさんあるすてきな場所」と話す由希子さん。「当店の米は端野町にある『村中農園』から仕入れた『ななつぼし』を使っている。味がしっかりしていて甘みがあるのが特徴。食べて北見産の米のおいしさを知ってもらえたら」と話す。

 「22年間続けてこられたのは、ひとえにお客さまのおかげ」と根本さん。「2007(平成19)年6月に市内で大規模な断水があって水道が使えなくなった時は、常連の女性客が数人で給水車に並んで水を組んできてくれた。本当にありがたかったし、北見の人の優しさに感動した」と振り返る。

 2人は「これからも夫婦そろって『おいしい』を届けていけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~20時(木曜は15時まで)。日曜・第3木曜定休。

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