レディースアパレルと雑貨のセレクトショップ「リンク洋品店」（北見市北1条西2）が6月、店を移転して10周年を迎える。

　「色と柄の専門店」をコンセプトに、鮮やかな色合いのレディースアパレル、バッグ、靴、アクセサリーなどの雑貨を販売する同店。既製品販売の他、ジーンズの裾上げや洋服の仕立て直し、ウエディングドレスや劇団衣装の制作などの縫製業務にも対応する。

　店主は北見市出身の前田悟志さん。北海道文化服装専門学校で2年間ファッションに関する知識や技術の基礎を学んだ後、オートクチュールの縫製技術を磨くため同校専攻科（現ファッション研究科）へ進学。卒業後はフリーランスデザイナーとして制作と販売を行いながら、知人の縫製工場で縫製業務に携わる。そうした中、地元北見の商店街で自身の手がけたアパレル商品を販売する機会があり、それを機に北見での出店を決意した。

　「2003（平成15）年にオープンした同店。当時は同じ商店街の別テナントで営業していたが、より人通りの多い場所に移転してみてはという誘いがあり、2012（平成24）年、現在の場所へ移転した」と前田さん。「あまり広告を出さないが、ありがたいことにたくさんのお客さまに来ていただいている。口コミを通じて、北見だけでなく他地域や道外から来店いただくことも」とも。

　2階にはカフェスペース「LINK Cafe（リンクカフェ）」を併設。メニューは日替わりの小鉢おかず約15種類の中から5品を選ぶ「ランチバイキング」（750円）のみ。「コーヒーを飲みに来るお客さまに気軽に洋服を見てもらえたら、という思いでカフェを始めたが、その当時、母親に営業を手伝ってもらったことをきっかけに『おふくろの味カフェ』になった」と振り返る。「おかずは冷凍なしで、全てその日に手作りしている。手間を考えると採算が合わないが、ご愛顧いただいているお客さまのためにも一日でも長くカフェを続けられたら」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～19時（カフェは11時30分～14時）。金曜～日曜定休。